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渋谷のでかい交差点で、僕は、俺は、私は

【人生観】ガンダム00 1stシーズン #19 絆 を視聴して

こんにちは。

Ryoです。


初回、2回目と、カードゲームについて語ったので、そろそろ別なことについて書きたい。


今回はタイトルにもある通り、ガンダム00 1stシーズン #19 絆 を視聴して感じたことを書いていく。


ちょっと難しいというか、ポエミーなところがあるかもしれないけど、お付き合いください。








まず、ガンダム00のあらすじから簡単に。


施設武装組織「ソレスタルビーイング」に所属するガンダムマイスターと呼ばれる4人のパイロットが、ガンダムに乗って世界各地で起こる紛争に武力介入し、戦争の根絶を目指す物語。


本当に簡潔にするとこんな感じ。


理想を体現した機体「ガンダム」によって計画は理想的に進んでいくはずなのに、それを操るのが人間なために、それぞれの人間が持つ不完全さによって理想が崩壊していく。

その苦悩というか、ガンダムマイスターの人間味を感じさせる内容になっている。




そんな中で今回取り上げた #19 絆 (19話ってことね)



物語が大きく動き出す回でもあるんだけど、それ以上に私の心を動かした出来事があった。


実はこのガンダム00、4人のガンダムマイスターソレスタルビーイングに所属する乗組員の苦悩と平行して、とある一般人カップルの恋愛も描かれている。


沙慈・クロスロードくんと、ルイス・ハレヴィちゃんカップルである。

気弱な沙慈くんが陽気なルイスちゃんに振り回されるけど、ちゃんと愛し合ってる、どこにでもいるような普通のカップル。


でも実はこの2人、一見普通の学生カップルだけど、ソレスタルビーイングの活動によって混乱に巻き込まれていく悲しい運命にある。


この世に無数に存在するカップルの中からこの2人が選ばれたのも、ソレスタルビーイングを中心とした世界の動きに最も影響された2人であったからこそだと思う。





やっと本題。




陽気な女の子のルイス・ハレヴィちゃんが、4人いるガンダムマイスター以外に新しく登場した3人のガンダムマイスターのうちの1人によって、両親と左手を失ってしまう。


たまたま来ていたスペインで、たまたま事故に遭って、たまたま大切なものを失う、見ているだけで辛くなる正に悲劇のヒロイン。


一方その頃沙慈は、ルイスに買ってほしいとせがまれた高価な指輪を買うために、アルバイトに勤しんでいた。

やっとお金を貯めて指輪を買って、ルイスの近況を知るために問い合わせると、どうやら出先のスペインで事故に巻き込まれて入院中であることを知る。

沙慈はすぐさまスペインへと向かい、ルイスのもとへ駆けつける。




病室に着くと、沙慈は、ベッドに座って窓の外を見つめるルイスの姿を認める。

「お見舞いに来たよ」という声に振り返って、駆け寄ってくる沙慈を認めたルイス。

感動の再会である。

指輪を取り出してルイスに見せて、アルバイトを頑張ってお金を貯めたことを伝える沙慈に対し、指輪を手にとって「綺麗……」と呟くルイス。

「でも、ごめんね」とルイス。

沙慈はよくわからない顔をする。

「はめれないの……」と、左手を失った腕を沙慈に見せる。




悲しすぎる……。
なんで左手まで失わせたんだよ……。

でも、今回本当に話したいことはここから。



看病というかお見舞いを続けていた沙慈に対し、突然ルイスは「もう帰って」と告げる。

「ルイスを1人にして帰るわけにはいかない」と沙慈。

それでもルイスは、
「私は引け目を感じて、沙慈は後悔し続ける……」

「私のせいで沙慈の夢が叶わないのは、イヤ」

「沙慈の夢は宇宙で働くことでしょ、その夢が叶うのが、私の夢」

「私の夢を叶えて」

そう言われて、沙慈は仕方なく帰ることにする。

病室から手を振るルイスに対し、物悲しげな表情で見つめ返す沙慈。

2人で刻んだ思い出が、走馬灯のように甦る…。





そう、この2人、事実上のお別れをするのである。





普段のルイスを見ていると、脳カラでただのお馬鹿さんだという印象が付くと思うけど、このシーンを見ると、実は相当強い子なんだと思わされる。


両親を失って、左手を失って、本当は寂しくて、誰かにそばにいて欲しくて、沙慈が大好きで、指輪までプレゼントされる関係なのに…。



沙慈の将来を想って、自ら別れを告げる。



こんなことが普通の人間、普通の学生、普通の女の子にできるか?というお話。


愛の在り方について深く考えさせられる回だった。


愛するだけが愛じゃない、手離すことも愛なんだと。





いやでも普通ムリでしょーー!!!!!!!!


私は絶対ムリ!!!






そういうわけで、ガンダム00の登場人物「ルイス・ハレヴィ」の「強さ」に人間を感じた、というお話であったとさ。


今回はここまで。