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【ポケカ】「カエループ」の理解と、カイリューGXデッキへの転用

こんにちは。

Ryoです。

今回は、ポケカ

「ミラクルツイン」にて登場する「カイリューGX」について考察し、草案としてとりあえずデッキを組んでみたので、紹介しようと思う。

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カイリューハートゴールドで散々後ろに連れ回して歩いてたので、けっこう思い入れがあるポケモン

ちゃんと組んで使いこなしてやりたい……。



では行こう!





今回「ミラクルツイン」で"新カード"として登場する「カイリューGX」だが、実は「カイリューGX」というカードはすでに存在する。

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このカード、ちょっと前までなら強かったかもしれないが、タッグチームという破格のHPを持ったポケモンたちの登場により、火力が足りなくなる場面が多くなった。

それを救済するかのように、近日発売する「ミラクルツイン」にて、新たな「カイリューGX」が収録されることが発表された。

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HPはそのままに、タッグチームすらワンパンで葬り去る火力と、その燃費の悪さを自身で補う中火力ワザを持ち、GXワザはデッキを回す効果。

アタッカーとして無駄がなく、新環境に参入するには充分の性能だ。

では、その「カイリューGX」を有効活用し、「カイリューGX」で殴り勝つデッキはどういう構築になるか考えていこう。


実は「ミラクルツイン」では、もう1枚カイリューが収録される。

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特性でエネルギー加速を行えるので、バトル場に「カイリューGX」を立てて、ベンチにこの「カイリュー」を立てれば、あとは「トリプル加速エネルギー」を手張りしてすぐさま「てんくうのさばき」が放てるようになる。

この2種類の「カイリュー」を使ってデッキを組むのが一番手っ取り早そうだが、如何せん「カイリュー」は2進化ポケモンであるため、その2枚を場に並べるのは至難の業。


じゃあどうしようか。


ここで真っ先に浮かんだのが、「カエループ」で有名な、「ラグラージ」と「メガニウム」をエンジンに据えた構築である。

ラグラージ」の特性「パワードロー」で必要なパーツを集め、「メガニウム」の特性「そうじゅくハーブ」で2進化ポケモンを高速で展開する、というコンセプト。

非GXカイリューの特性は手札からエネルギーをつける効果なので、手札を大量に持つことができる「ラグラージ」との相性は良さそうだ。


というわけで、とりあえず60枚に収めてみたのが、こちら。

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この構築基盤自体は既存のもので、扱い方は「カエループ」と検索すればだいたい書いてあるため、ここでの説明は割愛する。

ここでは、「カエループ」を完成させた「あむさん」と「とーしんさん」のそれぞれの構築を比較して幾つかの採用カードの違いを理解し、それを「カイリューGXデッキ」の場合に当てはめて考えた過程を、採用理由と共に述べていく。

まず、それぞれの「カエループ」の構築を見ていただきたい。

とーしんさん構築

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あむさん構築

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この2つの構築の相違点をとりあえず書き出しておこう。

・「ケッキング」と「ポリゴンZ
・「ハンサム」「ハンサムホイッスル」と「ウツギ博士のレクチャー」「マサキの解析」
・「ハイパーボール」と「スーパーボール」
・「ポケモンいれかえ」の枚数
・「ともだちてちょう」の有無
・「プレイヤーズセレモニー」の有無

このくらいかな。

では次に、今回「カイリューGXデッキ」に採用したカードそれぞれの解説と、「カエループ」での立ち位置及び「カイリューGXデッキ」ではどうなるかについて説明していく。



カイリューGX】×2

メインアタッカー。
タッグチームをワンパンできるので、序盤に取られたサイドを取り返しやすい。この270という数字がなければ、「カエループ」ギミックに転用はできなかった。

GXワザは、そもそもこのカードを序盤に場に置くことがなく、置いてからも使わないので、ポジティブに「ラティオスGXメタ」として考えよう。

終盤に1枚使えればゲームが終わるので、サイド落ち考慮して2枚採用。


カイリュー(ハリケーンチャージ)】×2

エネルギー加速要員兼サブアタッカー。
「トリプル加速エネルギー」と合わせて、「カイリューGX」の「てんくうのさばき」を即座に使えるようにする役目がある。

自身も「カプ・テテフGX」や「デデンネGX」を倒せる火力を出せるので、そういったシステムGXポケモンを使う相手には詰めとしても使えるため非常に優秀。

カイリューGX」が殴りにいくときにベンチに1枚必ず欲しいので、サイド落ち考慮して2枚採用。


ミニリュウ】×3

アタッカーの進化元。
このカードが3枚であることに感動できる人は、きっと「カエループ」を理解している人だろう。

本来このデッキに入っているポケモンは、1ゲーム中に使いたい枚数+1枚入っている。サイド落ちを考慮するためだ。

だから、アタッカーの「カイリューGX」の進化元で2枚、ベンチに置く「カイリュー」の進化元で2枚と、合計4枚用意する必要があるはずだ。

しかし、どちらもこのカードを進化元として共有できるため、使いたい枚数が2枚の+1枚で3枚とすることができ、貴重な枠を1枚分空けることに成功した。

後々わかるが、この1枚が本当に大きかった。


ラグラージ(パワードロー)】×3

メインエンジンその1。
中盤から終盤にかけて「カイリュー」で奇襲をかけるために大量の手札を要求するという欠点を補う。

「カエループ」とは異なり、山札を引ききってはならないため多少の加減が必要だが、タッグチームデッキなら2ターン、GXポケモンデッキなら3ターンで勝てるため、そこまで残しておく必要はない。

ベンチに2枚置きたいので、3枚採用。


ミズゴロウ】×3

ラグラージ」の進化元なので、それに合わせて3枚採用。

「ウツギ博士のレクチャー」のためにHP60のものを用意した。


メガニウム(そうじゅくハーブ)】×3

メインエンジンその2。
すべての起点となるカードなので、まずは「ふしぎなアメ」でこのカードを場に置き、特性ですぐに「ラグラージ」を作る。

終盤では、「カイリュー」と「カイリューGX」を一気に並べるために使う。

場に2枚置きたいので3枚採用。


チコリータ】×3

メガニウム」の進化元なので3枚。
HPは60。


アローラロコン】×2

序盤の要。
エネルギーなしでポケモンを2枚持ってこれるので、ハイパーボールに枠を割くことなく各種進化ポケモンを揃えられるようになる。

HP60と「ウツギはかせのレクチャー」で持ってこれるカードでもあり、アクセスもしやすい。

序盤に1枚使えれば良いので、2枚採用。


アローラキュウコンGX】×1

序盤にポケモンを集めるのに使った「アローラロコン」に乗り、「ふしぎなアメ」を持ってきたりボールを持ってきたりする。

1回使えれば充分なので、1枚だけ採用。


【ネストボール】×4

言うまでもないが、たねポケモンを展開するデッキなので4枚採用。

「レスキュータンカ」で山札に返したポケモンを持ってきたりするので、展開したからといって早々にトラッシュするのは控える必要がある。


【タイマーボール】×2

進化ポケモンがたくさん入っているので、手札をコストにせずそれらを持ってこれるこのカードを起用。

コイン投げなのでどうしても運が絡むが、確率的に1枚は拾える。

盤面を作るときに1枚使えればいいかなぐらいのカードであることから、2枚だけ採用。


【ハイパーボール】×2

「カエループ」における「ハイパーボール」「スーパーボール」の枠に相当する。

このカードを採用するにあたり、なぜ「ハイパーボール」を入れたのか、なぜ「スーパーボール」を入れたのかについて考える必要があった。

2つの「カエループ」を理解していく上で、「ケッキング」を採用しているか「ポリゴンZ」を採用しているかが大きなポイントとなる。

「ケッキング」は、特性によって相手の特性を無効化して動きを阻害し、ターンを稼ぐ壁役であるため、場に絶対置きたいカードである。

一方の「ポリゴンZ」は、特性によって相手の進化ポケモンをたねポケモンに戻し、少ないダメージで相手のポケモンを減らす役割があるが、場に絶対に置きたいわけではなく、有効な場面で使っていく選択肢の1つとして入っているカードである。

そのため、場に絶対に置きたい「ケッキング」が入っているとーしんさんの構築では確定サーチの「ハイパーボール」が採用され、逆に選択肢としての「ポリゴンZ」が入っているあむさんの構築では、コストが少ない「スーパーボール」が採用されているのだ。

これを踏まえて、今回のカイリューGXデッキに当てはめてみる。

今回のカイリューGXデッキの理想的な盤面は、バトル場に「カイリューGX」、ベンチに「ラグラージ」「メガニウム」が2枚ずつと「カイリュー」が1枚となっている。

「カエループ」の理想盤面はバトル場に「ゲッコウガGX」、ベンチに「ラグラージ」「メガニウム」が2枚ずつと「ケッキング」又は「ポリゴンZ」となっている。

比較すると、非GXの「カイリュー」が「ケッキング」や「ポリゴンZ」と同じ立ち位置にいることがわかる。

では、この非GX「カイリュー」はどういうカードか考えてみよう。

カイリューGX」のワザ「てんくうのさばき」を即座に使うために場に絶対に置きたいカードであるが、特に壁役にするわけでもない。

いわば、"場に絶対に置きたいシステムポケモン"なのだ。

となると答えは1つ、確定サーチの「ハイパーボール」である。

よりコストが少ないサーチに「ミステリートレジャー」もあがったが、ここの2枠で持ってきたいポケモンが常にドラゴンタイプであるとも限らないので、汎用性重視で「ハイパーボール」となった。


ふしぎなアメ】×4

すべての始まり。
このカードがなければ動けないので、絶対に4枚。

ラグラージ」と「メガニウム」が2枚ずつ場に揃っても、「メガニウム」が倒されて1枚になると「カイリュー」と「カイリューGX」を同ターンに展開することができなくなるため、1枚は捨てずに残しておきたい。


ポケモンいれかえ】×3

このカードの枚数も、2つの「カエループ」の相違点だ。

壁役ポケモンがおらず、山札に「ゲッコウガGX」が帰ったあとに場に出るのは2枚目の「ゲッコウガGX」かその他メインエンジンとなるのがあむさん構築。

壁役の「ケッキング」が、「ゲッコウガGX」が帰ったあとに場に出るとーしんさん構築。

あむさん構築は、「ポリゴンZ」を好きなタイミングで展開できるのでベンチに2枚目の「ゲッコウガGX」を用意する余裕があり、「ゲッコウガGX」が山札に帰ったあとのバトル場には「ゲッコウガGX」を出せるので、特に表立った動きは必要ない。

しかしとーしんさん構築は、「ゲッコウガGX」が帰ったあとにバトル場に出るのが「ケッキング」なので、次の番も「ゲッコウガGX」で攻撃するには何らかの入れ替え手段が必要になってくる。

これらのことから、とーしんさん構築の方が「ポケモンいれかえ」の枚数が多かったということがわかる。

これを「カイリューGXデッキ」に当てはめてみると、ベンチは「ラグラージ」「メガニウム」で4枚に非GX「カイリュー」で埋まってしまっているので、「てんくうのさばき」でサイドを取って一撃耐えて「アセロラ」で回収するとなると、バトル場にはシステムポケモンが出ることになる。

なので、「ポケモンいれかえ」の枚数は「ケッキング」を採用したとーしんさん構築の枚数になるのだ。

よって3枚採用。


【レスキュータンカ】×2

序盤はHP60のたねポケモンが並び、メインエンジンも非GXでサイドをとられにくく、ゲームが長引きやすいためこのカードが機能しやすい。

手札に加える効果よりは、山札に返す効果を多用し、メインエンジンの数をキープできるようにする。

速いデッキに対しては序盤から、中速度のデッキに対してはエンジンが倒されるようになる辺りから確実に使いたいので、2枚採用。


【ウツギ博士のレクチャー】×4

序盤の基軸。
HP60のたねポケモンが11枚も入っていて、そのほとんどが序盤に引いておきたいカードなので、4枚フル投入。

後半使えないカードになるが、「ラグラージ」の「パワードロー」のコストにできるので、このデッキがカードゲームにありがちな「初動が後半腐る」という問題点を緩和できる構築であることも4枚入れられた理由。

「カエループ」では「あむさん」がこのカードと「マサキの解析」を、「とーしんさん」は「ハンサム」と「ハンサムホイッスル」を採用していた。

「ハンサム」「ハンサムホイッスル」は山札を引ききらなければならない「カエループ」では強力だが、このデッキは引ききってはならない上に、いくつかのエネルギーをドローだけで引いてこなくてはならないため、「ラグラージ」を早く立てるという目的でこの組み合わせになった。


グズマ】×2

入れ替え手段の1つとして採用。

相手のベンチに「てんくうのさばき」で落としたいポケモンがいるときに用いる。

1ゲーム中に絶対1回使いたいので2枚。


アセロラ】×2

入れ替え手段の1つとして採用。

カイリューGX」はほとんどの攻撃を一撃耐えるのでこのカードで出し直し、相手の勝ちを1ターン遅らせることでこちらが勝つ、という算段。

アローラキュウコンGX」を出したあとは必ず使用し、「カイリューGX」で殴りはじめてからも必ず使うので、2枚。


【マサキの解析】×2

アメやボールを持ってくるカード。
「ウツギ博士のレクチャー」のおかげで早いターンにたねポケモンが並びやすいので、いち早く「ラグラージ」を立ててデッキの安定化をはかる。

サポートを拾えれば次の動きが定まってくることもあり、安定剤的な意味合いが強い。

ゲーム中にできれば1回使って繋げていきたいので、2枚。


グラジオ】×2

サイド落ちケア。
もちろん仕事はそれだけでなく、山札の中身を確認してアメやいれかえやキュウコンがあることがわかれば、このカードが確定サーチと化す。

使わないとそもそも殴りにいけなかったりする場面もあり、ゲーム中に必ず1回は使うので2枚。


【ハウ】×1

ドローサポート。
過小評価されがちな3枚引く効果だが、このデッキだと序盤の安定化だけでなく終盤手札を抱えているタイミングでも気軽に使えるという長所もある。

サポートやグッズ、ポケモンはサーチが可能だが、エネルギーのサーチ手段は搭載していないため、たくさん引いて自力で持ってくるしかない。

そういった意味で、殴り始めたいタイミングで1枚持っていれば万が一エネルギーが引けていなくてもワンチャンを生み出せるという役目から、13枚目のサポートとして1枚だけ採用。(13枚か14枚あるとサポートが安定する)

「あむさん」構築に「プレイヤーズセレモニー」が採用されていたのは、「とーしんさん」構築の「ハンサム」の枠が「ウツギ博士のレクチャー」で、これが後半のドローには使えないためにドローが弱いからである。

そういった意味で、山札から普通にドローできるこのカードは、「プレイヤーズセレモニー」の役目も担っている。


【フラダリラボ】×1

カイリューGX」の出せる270というダメージはほとんどのポケモンをワンパンするため、「こだわりハチマキ」を採用する必要がない。(「ルカリオ&メルメタル」や三鳥GXはワンパンできないが主流ではないため、対策は取らなかった。ここについては欠点の項で後述)

だが、「こだわりメット」をつけているポケモン(特にサナニンフ)はワンパンできなくなるため、エネルギーの数が足りず負けてしまう。

また、レシリザの230ダメージもハチマキ込みで「カイリューGX」をワンパンしてくるため、追加のエネルギー不足など思わぬ事故を引き起こされてしまう。

この2つのよくある負けパターンはどちらもポケモンのどうぐに起因しており、こちらはポケモンのどうぐを使う必要がないことから、このカードが採用となった。

「のろいのおふだ」等のこちらにダメカンを乗せてくるどうぐも無効化でき、「カイリューGX」が相手のワンパン圏内に入るのを阻止するのに大活躍する。

スタジアムという点も優秀で、「ワンダーラビリンス」等の厄介なスタジアムを剥がして攻めに転じられる。

カイリューGX」が殴り始めるタイミングで引けていればいいので、1枚。


【基本みずエネルギー】【基本かみなりエネルギー】各2枚

ここの枚数をどこまで絞るべきかが難しかった。

カイリューGX」の「ドラゴンクロー」を使うために3枚以上は必須だが、それぞれ1枚ずつつけていた「カイリューGX」がワンパンで倒されてしまった場合、次の「カイリューGX」が殴れるようにするためにはもう1枚ずつ欲しい。

序盤に「ミズゴロウ」か「チコリータ」でスタートして「アローラロコン」にスイッチしたいがいれかえが引けてないとき、一応逃げエネとして使えるので5枚目も入れたかったが、ほとんどの場合、前のポケモンが倒されたあとでもサイドレースが間に合うので、計4枚という形になった。

3枚ずつ入れていたときはよく引きすぎて事故を起こしていたこともあり、2枚ずつが丁度よい枚数だと思う。


【トリプル加速エネルギー】×3枚

このデッキの存在意義。
基本エネルギーを計3枚にしてこのカードを4枚にする案もあったが、サイドを取る枚数を考えるとGXポケモンを3匹倒せば勝ちなので、必要最低限の枚数にとどめた。

決して少なくない非GX主軸のデッキに対しては「ドラゴンクロー」が強く、そちらを安定させる意味でも基本エネルギーが2枚ずつ必要であると判断し、このカードは3枚採用という形に落ち着いた。





以上が採用理由となる。

本当に必要なカードしか入っておらず、「パワードロー」や「ハイパーボール」でトラッシュするのはいつも「ウツギ博士のレクチャー」になる。

プレイングも慣れるまでは難しいと感じることがあるが、エネルギーをつける場所や殴り方がシンプルなので、慣れればすらすら回せるようになる。

カウンター性の高いデッキで、「カイリューGX」が単騎でバッサバッサと強敵をなぎ倒していく様は圧巻の一言。

ただ、欠点としては、「カイリューGX」の「てんくうのさばき」でワンパンできないポケモンが相手だと、「トリプル加速エネルギー」が足りず、負けてしまう。

また、「カイリューGX」を易々とワンパンするタッグチーム以外のポケモン、場のエネルギーをトラッシュするカードや、ハンデス(手札破壊)にも弱い。

そういったデッキは構築の段階で切り捨てているため、仕方ないと言えば仕方ないが、今後対策が必要だなと感じたらその都度調整していきたい。






今回はここまで